7 琴海町のお母さんとの別れ
翌日は約束通り、長崎市内まで車で送っていただくことになりました。ホテルのある琴海町はその近くに大村湾というむちゃくちゃ綺麗な海があり、車で走っている間にも見ることができます。
そもそも長崎市内に向かう目的は講演会に行くためでした、、、が講演会の日付を間違っていたので急遽目的地を軍艦島にしました。
母「ひらくん、今日はどう過ごすの?」
僕「ちょっと色々手違いあって、軍艦島に行
こうと思っています!」
母「どうやって行くの?」
僕「あ、、、(調べてない)とりあえず長崎
駅に行けばなんとかなると思います」
母「私は長崎駅までは行かないから、道ノ尾
駅の近くまで送るね。コンビニに下ろす
からそこからは歩いて!」
僕「オッケーです!ありがとうございま
す!」
このお母さんは、実は僕の母親と同い年で、何となく親しみを感じていました。それまでヒッチハイクで乗せてくださった方には「礼儀正しくしなくちゃ!」という気持ちで力が入っていましたが不思議と自然体でお話をさせてもらうことができました。終始明るく、チャキチャキとしたお母さんと別れるのは寂しかったですがそれでも別れの時は来てしまいました。