フィリピンの共同墓地に行ったらイメージと違った話(墓地のウォールアート集 付き)
今週から時間割が変更になり、授業が16時に終わるようになったので
更に動きやすくなりました
今日はいよいよcarreta cemetery(キャレータ共同墓地)に行きました
というかカタカナ表記だと「キャレータ」ですが
フィリピン人の発音だと「キャレッタ」「ガレッタ」の方が近いような気がします
なぜ共同墓地に行くのかというと、
ここにはホームレスの方が暮らしているのです
行ってみてわかりましたが、棺桶が小さいガレージのような壁に覆われていて
確かに住むにはちょうど良さそうな環境がありました
では往路から書いて行きます
共同墓地の最寄り駅はSMシティモールでした
相変わらずjeepneyが大好きで、あえてjeepneyに乗って向かいます
日本のバスト同じで系統ごとに番号が振られており、
出発点〜中間点〜終点も記されていますし、
どこまで乗っても7ペソ(15円くらい)なので利便性も高いです
と言っている側から僕は同系統で行き先が違うjeepneyに
乗ってしまいました(難しい!)
「ああ、7ペソ損してしまった」とちょっとヘコんだ自分に
大分フィリピンでの物価感覚が馴染んできていることを確認しました
そして、途中下車してSMモールに向かうjeepneyに乗ると
今度はタイヤがパンクしてしまい、再び別のjeepneyを探す羽目になりました
行き先は色々とアクシデントがあり面白かったです
やっとSMモールに到着して、墓地を発見。
入り口が遠かったので、20分くらい墓地の壁沿いを歩きながら
施されたウォールアートなどを写真に収めました(記事最後にまとめて載せます)
歩いていると、韓国からの求人募集が貼ってあり
やっぱりローカルな場所を歩くと面白いな〜と夢中で見回りました
6万ペソってかなり破格なのですが、やっぱり月給なのでしょうか?
(僕が日本の空港で5万円をペソに変換して2万ペソでしたので、約15万です)
入り口に着き、広大な敷地に心を奪われながゆっくりと中を見回って行きました
僕はあまり詳しくないので詳細には書くことができませんが、
キリスト教に則った墓地で、中では音楽が流れて、
ボランティアによってご飯が配られていました
正方形の墓跡。デザインとして美しいです
近づくとこんな感じです
中が空いているブロックもあります。
納棺後、一定期間経つと空けられるのかもしれません
上方を見るとどうやら住居らしいものもあります
セブンアップのお供え物?
よく見ると「孝夫」さんとあります。日本にルーツがあるお墓もありました
野良犬もあちこちにいます。前にも書きましたがフィリピンで出会う野良犬は
人間と穏やかに共存しています
見ていて一番心苦しくなったのがこの墓石でした写真が置いてあったので見に行くと、
おそらくこの写真の方だと思うのですが去年23歳で亡くなられています
原因はわかりませんが、近い年齢で生きている僕には響くものがありました
夕方頃になると、おそらく外に遊びに行っていた子供達が元気に走って帰ってきました
子供達にお願いをして、写真を撮らせてもらいました
墓地を出てからぶらぶらとJYスクウェア(僕の住んでいる周辺です)に向かっていると
別のcemeteryが出てきました
まだ暗くなっていないし、せっかくだから寄らせてもらおうと思い入っていきました
そこで暮らしている方になんという名前の集合墓地なのか聞いて見ると
「ガレッタ」と言われました
「あれ?」と思ってGoogleMapで確認して見ると、
こここそが目的地の「carreta cemetery」でした
先ほど訪れたところは「Queen City Memorial Garden」という墓地だったんですね
結果オーライ、中を見て回ると先ほどの墓地とは雰囲気が全く違いました
明らかにこちらの方が「住居」として成り立っていました
棺を囲うガレージのようなものがあり、
その中を住居にして暮らしている人、
駄菓子屋に改装している人、
目視はできませんでしたが壁の奥から火花が散っているところもありました
鉄工所的な仕事をしているのかもしれません
迷路のように入りくむcemeteryでしだが、
僕は途中で会って仲良くなった二人の少年に案内してもらって
その少年達の言葉を借りると「アドベンチャー」させてもらいました
(感想)
cemetery(共同墓地)という言葉から連想したイメージとは全く違いました
上記にもありますが、コミュニティが形成されていて
「危ない」「汚い」「行くもんじゃない」というフィリピン人の先生もいましたが
あまりそのような感想は持ちませんでした
むしろ共同墓地への道には屋台があって花が売られていたり
子供達は子供達で大きな墓地の上を遊び場所に公園化させていたり
ガレージ状のものを改装して住居にしていたり
墓地の外縁にも屋台を作って商売をしていたり
と、コミュニティが自立するための組織ができあがっていました
ポケットピッキング(スリ)には気をつけないと、と思っていましたが
むしろコミュニティができあがっていることで悪さができないように
なっているように感じました
最初に訪れたメモリアルガーデンでも、
子供達が元気に走り回る様子や大人達がゆっくりと座っている雰囲気、
ボランティアの炊き出しにも穏やかな雰囲気で列ができていました
聞くのと見るのでは違うと感じました。この調子で次はスラムに行きます。
明日はフィリピンの勤労感謝の日(Labor Day)なので一日オフです
バイクを借りて都会ではないセブに繰り出してみようと思います
(以下、墓地のウォールアートです。とてもお洒落なので是非ご覧ください)