じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

(1)僕が仕事がしんどかった時にむちゃくちゃ読んだ本

僕が仕事がしんどかった時に参考にした本の一つが

アドラー心理学

関連の本でした

アドラー心理学

 

 

岸見一郎先生の「嫌われる勇気」がここ最近では最も有名で、

僕もこの本から入りました

 

教師として担任を持っていた時には

教師(僕)対生徒という雰囲気が出来上がっていた時期もありとてもしんどかったのですが、アドラー心理学を参考に自分のあり方を見直すと同時に、生徒への対し方を変えて行く中で学級全体の雰囲気が変わって行ったことは今でも覚えています。

 

アドラーの教えは沢山あるのですが、僕が特に参考にしたのは以下の点です

 

(1)目的論

(2)アドラー流勇気付け(他者貢献・共同体感覚)

(3)人との関係性

 

 

(1)目的論

これは自分の感情を操作するとともに、他人の感情に左右されなくなる理論です

 

普段僕たちは怒っている人を見ると

何か怒るような原因があった→だから怒っている

と考えます。これを原因論と言います。

 

一方で「目的論」では、怒っている人の感情をこう分析します

自分の目的を達成させたい→相手に自分の主張を通すために「怒り」の感情を生む

 

 

実際に怒ることになんのメリットもなければ怒る意味はありません

クレーマーは怒ることで自分の主張を通そうとする代表です

 

この理論を聞いた時には「そんなバカな〜?」と思ったのですが、

自分の気持ちを操作するのには効果が抜群で、

 

誰かの行為にイラっとする→「あ、自分、この人を言いなりにしようとしている」

 

と考えることで自分の傲慢さに気づいて怒りの感情を沈めることができました

 

また、むちゃくちゃ怒っている相手に対しても同じように分析することで

言いなりになることを避けることができます

 

他の感情も同様に自分なりの目的があるのではないかと探ってみると

意外な自分の気持ちに気づくことができました

 

他の例で言うと、

集団の中で恥ずかしくて自分が出せないと言うのは原因論

自分を出して傷つきたくないと言う目的があって、恥ずかしいと言う感情を出しています

 

 

(2)アドラー流勇気付け(他者貢献・共同体感覚)

アドラーの本の中でこのような言葉があって、これは自分の生き方の柱の一つになっています

 

「私は自分に価値があると思える時にだけ勇気を持つことができる」

「そして、私に価値があると思えるのは、私の行動が周囲の人たちにとって役に立っていると思えるときだけである」

『人は周囲の人々へ貢献できていると実感した時に、自分には価値があると実感し、勇気を持てる』

 

やっぱり社会の中で生きている僕達は、なんの関わりもなしに生きていくことはできないですし、誰かのためになっていることを実感した時に自分の価値を感じられるのだと思います。

人間の価値を二つに分けると

一つは、機能価値

二つは、存在価値

と言うそうです。

 

機能価値とは、自分の行動が周りに貢献していると言う意味での価値です

存在価値とは、存在している時点で発生する価値です

 

存在価値は綺麗事のようにも聞こえますが、岸見先生の実体験がとても腑に落ちたので紹介します。

 

弱り果ててベットで寝たきりのおじいさんがいたとします。

そのおじいさんは行動を起こして周りに貢献することはできません

それでもその日、その日を生きているだけで周囲の人は感謝をするでしょう

それは存在している段階で価値があるということの証左です

 

 

自分の存在価値を自分で認められる人は、周りの評価に依存することなく

自信を持って行動をしていけるので最強ですね。

 

(3)人との関係性

最後の一つですが、これは僕が周囲との関わりの中で遵守していきたい考え方です

ざっくりというと上下関係の否定です

 

(2)の他者貢献の話に繋がることなのですが、

どんなコミュニティでもよほどのことがない限り上下関係が存在します

先輩と後輩、上司と部下、年上と年下、親と子、教師と生徒

その中で上の者が下の者を評価するということが日常茶飯事にあります

 

どんな社会でも「褒める」「叱る」という関係性がありますが

これを否定するということです

 

なぜかというと上下関係を意識した時点で、他者との平等性が崩れてしまうからです

 

上下関係を意識すると、自分の行動が上の者からの評価に左右されてしまい、

正当に評価されると喜び、されないと怒ったり悲しんだりします

自分の価値が他人によってコントロールされてしまうような意識になるということです

 

他者評価を意識した行動をしても、自分が期待している反応が返ってくるとは限りません。そういう意味で他者との上下関係の意識を無くしていければと思っています

 

 

自尊感情という言葉があります

「褒められる」ことで自尊感情が高まると言われています

しかしこれでは自尊心を他者に放り投げていることと同義です

もし褒められなければ勇気を持つことができず人生の課題に挑戦していくことができなくなってしまいます

 

 

あまりにも上下関係というものが当たり前に存在する中で

この理論は僕の中で衝撃的でした

 

 

今、僕はこの3つの話をもとに物事を考えるようにしています

 

まだまだ自分が出会った大好きな本があるのでそれも紹介していきたいと思います

次は「死ぬ瞬間の5つの後悔」という本について紹介します