じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

豚の脳みそ食べた & 昨日、Pasilで起こった火事現場に行ってきた話

今日の放課後は久々にセブシティのローカル「Pasil」に行ってきました

 

事前にPasilについてインターネットで調べていると、

・スラムがある

・治安が非常に悪い

・一人で絶対に行ってはいけない

・スリが多発している

 

という記事がいくつか出てきました

(一方で、「実際行ったらそんなでもなかったよ」的な記事も多数あり)

 

ちょっとためらいがあったのですが、

Haidee先生から「Pasilでは豚の脳みそが食べられるよ」と聞き、

居ても立ってもいられず向かいました

 

「豚の脳みそ」についての事前情報は、

・「tuslob buwa(トゥスロブワ)」という料理

・みんなで分け合って食べる

・美味しい

ということしか聞かなかったので、

みんなで豚の頭をかち割って食べるのかな?面白そうだな?と

思いながら向かいました

 

もちろんPasilを通るJeepneyに乗って向かったわけですが、

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なんせPasilは広く、どこで降りればいいかわからない。

乗客に聞いても「Pasilは広いからねえ」と曖昧な感じでした

 

とりあえず運転手さんに「Pasil!Pasil!]と言われたので降りました

 

 

適当に散歩をしながら、トライシクルのおじさん達や売り子のお姉さんに

道を聞きながら向かいました

 

すると売り子のお姉さんが「There!」と言うので、そのほうを見ると

子供達がコンロにかかったフライパンを囲んでプソ(おにぎり)を食べています

(これがプソです)

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行ってみると、それが「tuslob buwa」の正体でした

 

思っていたものと違い匂いも見た目もとても美味しそう

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フライパンに入っているのは、

・豚のレバー(固形のもの)

・豚の脳みそ

・液体状のラード(多分)

・醤油的なもの

でした。

プソをそれに付けて食べると言うのがローカル流のようです

 

値段はプソも合わせて10P。

20P札を渡して、お釣りが返ってこなかったのですが、

味に免じて気づかないふりをしました

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日本人が来て食べていると言うのが珍しいのかどんどん周りに人が集まってきて

「美味しい?」

「これはパシルで最も美味しい料理の一つだよ」

(残念ながら、他の「最も美味しい料理」を聞けませんでした)

「ジュース飲む?」

などなど興味を持って話しかけてくださいました

 

 

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このお兄さんは、3年間名古屋で溶接のお仕事をしていたらしく

日本語ペラペラでした。

僕は彼に英語で喋り、彼は僕に日本語で喋ると言う

言語の交換留学になっていました。

(僕が日本語を喋らないのはそう言うルールを自分に課しているからです)

 

 

 

 

 

この時間帯にSNSにアップした記事にはここまでのことしか書きませんでしたが

 

Pasilに来たもう一つの目的が、火事現場をみることでした

 

インターネットにも記事になっていないのですが、

昨日(05/07/2018)Pasil地区で一区画が焼ける大火事が起こりました

 

最初にも書いた通り、Pasilは低所得者層が多く家自体がかなり密集しています

なので一軒が火事を起こすと延焼して一角が焼けてしまいます

 

火事の原因はこちらのフィリピン人の先生に聞いてもわからなかった為、

現場の様子を見に行くことと、原因を聞きに行こうと思い向かいました

 

以下が05/07/2018にPasilで起こった火事についてです

・1家庭がponko-ponkoという豚料理を作っていた

・豚の脂身が多く、コンロの火が大きくなった

・その火が家に燃え移り、一区画が延焼

・子供2人が犠牲となった

 

隣の区画とは川を挟んでおり燃え移ることはなかったようです

僕はこの両区画をつなげる川に渡っている橋の上から様子を伺いました

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住民の方々老若男女、黙々と後処理を行っていました

 

上記のこの火事について話してくださった人も、

元々シノログ地区に住んでいて、そこで火事に見舞われ引っ越してこられたそうです

(僕の隣がそのおじさんで、奥さんと息子さんの一家です)

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セブ島では度々このような大きい火災が起こっており

昨年はロレガ地区(これもスラムで有名な地区です)

今年初めにはメトロ・アヤラが全焼、そして今回のPasil地区

住居が密集した区画での火災が多発しています

 

 

 

なんやかんや、治安が悪い・スリが多い・危険だと聞いていたPasilでしたが

僕が行った感覚で言うと何か悪さをしようと言う雰囲気を持つ人は見ませんでした

(昼間だったと言うことが多いに関係しています)

 

むしろ多くの人が声をかけてきてくださり、帰るときにはみんなが僕に手を降って送ってくれました

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住民の方と写真を撮る際は他の住民の方にケータイを渡してシャッターを押してもらったのですが、全く危機感を覚えることはありませんでした

 

帰るときには、僕は自然と火事のことを教えてくれたおじさんに、

「またここにきて、あなたと話がしたい」と言っていました

おじさんも「またいつでもきなさい」と言ってくれました

 

まだPasilの他の「最も美味しい料理」を食べる必要があるので

また行きたいと思いました

 

 

(帰り道に見かけた手作りのお人形。親御さんの愛情を感じます)

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