じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

スラム(Pasil)に対するネット上の過剰な記事について思うこと

僕はローカルな場所に行く前に必ず情報収集をします

基本は先生からどんな場所か、何があるか、危険かどうかを聞きます

情報が足りないと思えば、ネットでその場所について書かれている記事を読みます

 

ネットに転がる記事を読んでいて感じるのは、

記事の内容と実際のその場所の治安を含めた実情が合致していないことが多いと思うことです

 

 

例えば今日行ったPasiはネット上で散々に書かれています

超危険、スリや銃、ドラッグがはびこっている

夜一人で出歩くのは危険だ(日本でも同じじゃない?)

 

もちろん僕が見た時と、記事を書いた人が見た時の状況は違いますが

「ちょっと危険を煽りすぎじゃない??」と思うことがよくあります

 

路上には、家族や売り子の人などがたくさんいるので逆に日本よりいい意味で監視社会が成り立っているように思います

 

Pasilは火災現場付近一帯を二度訪れましたが、

挨拶をすると返してくれる人が9割以上、向こうから喋りかけてくれる人も多いです

子供達は無邪気に遊び、大人達も働いている人が多いようです

 

Pasilでおそらく今一番、治安が不安定であろう火災現場でも

全く知り合いでない僕を笑顔で迎えてくれる寛容な土地です

正直、ネットで書かれいてることが本当なのかと疑わざるを得ません

 

 

 

記事が危険を過剰に煽る構造は、

「危険なところに行って来た自分はすごい」

といった自己顕示から生まれるのだと思っています

 

やっぱり他国のスラムに行ったという事実は文だけ見るとインパクトがありますから

 でもそのために過剰に情報発信するのは間違っていますし、誤解を生む元凶だと思っています

 

だからと言って、Pasilが安心・安全かと言われるともちろんそうではないので行くときには準備が必要なのですが。

あまりに書かれている状況と現状がズレているので違和感を覚えずにはいられませんでした。

夜勝手に行って危なかったです、というのは火に近づいて熱かったです、と言っているようなものに感じます

 

 

僕もローカルな場所によく行くので、その場所について書くときにはいい部分も悪い部分も誇張しないようにしていきたいと思いました!

 

 

そう思ったのは多分上海に行ったのがきっかけで、

僕が想像していたような「自然が汚い、洗練されていない中国」では全くなくて、

インフラや電子マネー、食文化や物価、国民性などいい部分がたくさんあることを知れたことでした(上海浦東の空は日本と同じくらい綺麗でした)

 

もともと中国に対して悪い印象を持ってはいなかったですが、

多分行くことがなければ中国に対するイメージは一生アップデートされなかったろうと思います。それで気づけば自分の全く知らない世界になっていた、ということになって手遅れにならないようにしたいです

 

 

Pasilや他のスラムについて書かれた記事も割と数年前、新しくても昨年のものが多く、

その時の状況はわかりませんが「ここもイメージのアップデートが必要な場所だ」と感じています