Dumaguete行ってきた(2日目 その2)
家に着くと、お母さんや叔母さん達とCrizの甥のAIresが玄関前のスペースで談笑をしていました
僕は、昨日この家に到着したときにしたイメージと合致した光景が目の前に繰り広げられていることに思わず笑ってしまいました
その後、みんなで記念撮影をして再びReyのバイクの後ろに乗せてもらい、今度はDumagueteの中心街に向かうことになりました
ローカルな場所が好きだという僕の好みを把握して、Dumagueteで最も大きな市場に連れて行ってくれるとのことでした
中心街に着くとバイクを降り、Reyと二人でしばらく街を歩きました
大きな公園の中には、巨大なトライシクルの模型があったり、旧式の消防車が飾られていたりしました。
少し歩くとDumagueteで一番大きな教会があり、丁度催しをしていたので中でしばらく座ってそれを見ていました。
たくさんの人が膝をついて、祈りを捧げています。どのようなことを祈っているのかが少し気になりましたが、そのことは話題に出しませんでした
その後、目当てのマーケットに向かいます
そのマーケットは果物・肉魚・野菜・美容関係という風にセクトごとに分かれていました。
最初に入ったのは果物セクトでした。最近僕はバナナの美しさに目を惹かれることが多いです。真黄色のバナナが飾られていると、それはもはや飾りのために置かれたり吊るされているもののようです。
他にもマンゴーやパイナップルなどのトロピカルフルーツ、中でも印象に残ったのがココナッツを勢いよくナタのようなものでかち割って、桶に中のココナッツジュースを入れていく人でした。
次に入ったのは魚・肉のセクトでした。建物に入った瞬間、大量の鶏肉が目に入りました。どれも新鮮そうな桜色をしています。中には血抜きをされた鶏丸々一羽がいくつも壁にかけられていました。チキンファイトの会場で見た鶏の足は不気味に映ったのに、ここではどれもこれもが美味しそうに見えました。
その後、魚売り場に移りました。僕は市場の中でも魚を見るのが最も好きです。理由はわからないのですが、魚が最も地域色が出て、それに丸々一匹がそのまま売られているので、その魚が泳いでる姿を想像するのが楽しいように思います。
魚市場もそこそこに野菜市場、そして美容関係のセクトに移りました。美容関係のセクトでは沢山の床屋がありました。中には足のマッサージをしている床屋もあります。こんなに沢山の床屋が軒を並べて潰しあわないのかと不思議に思ったのですが、多くの床屋が共存しているようでした。
市場を見終わると、僕達は歩いて海沿いに向かいました
もう半分日は沈み、気温はだいぶ下がっていました
海辺を歩くと、漁師達が集まって小魚を処理しています
Reyが「キャットフィッシュだよ」と教えてくれました
興味深そうに見ていたからか、Reyが「近寄ってみなよ!」と背中を押してくれ、
僕は漁師達の中に入り写真を撮らせてもらうようにお願いしました
近寄ると、キャットフィッシュのヒゲをハサミで切って仕訳をしているようでした
その後、また僕達は海沿いを歩き、Dumagueteのモニュメントスポットに到着しました
「#Duma Get Me」と書かれていてDumagueteと「Get Me」がかけられえていて、
なかなか洒落が効いていると思いました。
日は更に落ち、海と空が綺麗に青く同化していきます。
僕はふと親を思い出して、いつかここに連れてきたいと自然と思いました。
そのことをReyにいうと、力強く「その時は俺に連絡してよ」と言ってくれました。
その後、海沿いでCriz、Crisa、Ellenと合流をして、しばらくベンチに座りながら喋っていました。
日が落ちて涼しく、目の前には美しい空と海、何気無い会話をしているこの空間がずっと続けばいいと、その時僕は思っていました。
その後、ReyのバイクとJeepneyの二手に分かれ、家に帰りました。
家ではお母さんが既にご飯を作って待っていてくれました。
僕達はDumagueteで最後の食卓に着くことになりました。
僕はふとCrisaに「昨日、誕生日だったらしいね」というと、
その流れで誕生日の歌を歌うことになりました。
恥ずかしかったのですが、Crisaが喜んでくれたので歌って良かったと思いました。
食事は、Humbaと焼き魚、煮込んだ野菜、そしてグリルドポークでした。
それ以外にも印象に残っているのが、
アボカドをペースト状にしてマグカップに入れて冷凍庫で凍らしたものでした
食べてみると、自然の甘みがあるアボカド風味のアイスクリームのような感じで
とても美味しかったです。
食後はまた僕、Criz、Criza、Rey、Ellenの5人で公園に繰り出しました
相変わらずバスケットボールをしている他、昨日にはなかったステージが建っていてその上でなにやら出し物をしていました。
日曜日の9時ぐらいだというのに、そこには100人を超える地元の人たちが盛り上がっていました。しばらく見ているとフィリピンのカルチャーダンスだという踊りが何組か披露させました。どうやらカルチャーダンスのコンテストのようでした。
ストーリーがあるようなのですが、歌詞が全てビサヤ語なので言葉はわかりませんでした。しかし動きや衣装、舞台セットなどで何をしているのかはなんとなくわかりました。
1組目は純粋に民族衣装を着たダンス、二組目はおそらく男性が女性に求婚をする物語、三組目は開拓時代の農作を舞台にしたもの、4組目はとりあえずDumagueteの文化的なものをかき集めたようなダンスでした。
出し物の中には決して上手だとは言い難いものもあったのですが、観客も含めてみんなが本当に楽しそうで、ここの人たちは本当に歌やダンスが好きなのだと思いました。
家に帰り、僕達はひと段落しました。僕は玄関前のスペースで横になっていました。
しばらくするとCrisa,Criz、Rey、Ellen達が僕のそばに着て座りました。
僕は、今回の旅のお礼を拙い英語で、できるだけ言葉を尽くして伝えました。
Crisaは僕に
「ここを第二の故郷、そして実家だと思ってくれたらいいよ。いつでも帰って来てくれたらいいよ。」と二度、三度と言ってくれました。
僕は本当に嬉しくて、でも自分の英語力ではその気持ちを完全に伝えきれないことに歯痒さを感じました。
いよいよ出発の時間になりました。本当はAiceやAireceにも挨拶をしたかったのですが既に寝てしまっているようでした。帰りはCrizの義兄の友人の車に乗せてもらいました。この旅は何から何まで人の世話になりっぱなしでした。いつかこの人達が日本に来くことがあれば絶対に自分が迎えようと誓いました。
港に着き、フェリーに乗ると既に多くの人が乗船済みでした。
僕達のベットはアウトサイドで壁際でした。真横にボイラーがあるのか、壁からは常に熱気が漂い、その場所だけ非常に気温が高くなっていました。
しかし疲れていたのであまり気にすることなく僕は眠りに落ちました。
目が醒めると4時30分ぐらいで、まだ外は暗いままでした。
暑くて僕は耐えきれず、しばらく室内にいさせてもらうことにしました。
しばらく涼み、外を出ると海が朝焼けで美しく輝いていました。
遠くにはセブ港が見え、帰って来たと思いました。
港に着くとそのままJeepneyに乗り、家路に着きました。