Dumaguete行ってきた(2日目 その1)
次の日、僕は自然と目を覚ましました。
日曜日の朝だということで、家の隣のチャーチから聞こえる聖歌で目を覚ましたのです
僕はなんともいえないようなくらい穏やかな気持ちになりました
寝室の扉の向こうではすでに僕達以外の家族は朝食を取っているようで声が聞こえてきました。しばらくすると僕も呼ばれ、ダイニングテーブルに座ると姪のAiceと同席しました。彼女は活発なのですが、初対面だということもあり気恥ずかしそうにしていました。
僕は打ち解けたいと思ったので、「お皿にご飯を持ってくれますか」と声をかけると
嬉しそうにご飯を取り分けてくれました。そこから彼女とは打ち解け、プレーンオムレツを手でちぎって渡してくれたり、ソーセージを取ってくれたりと色々世話を見てくれました。
世話を見てくれた、と書くとAiceがある程度の年齢のように聞こえますが、彼女は4歳です。僕が感心したのは、4歳の人間が、ビサヤ語と英語をある程度使えているということです。多言語を使う環境では当たり前なのかもしれないのですが、第一言語しか持たない日本で育った僕としてはやはり感心してしまう事実でした。
朝食を済ませ、僕達は寝室に戻りました。朝食をきっかけに打ち解けた僕とAiceは一緒に遊んでしばらくの時間を過ごしました。
しばらくすると呼び出しがかかり、僕、Criz、Ellen、お母さんで再び公園に向かうことになりました。明るいうちに見ておきたいと思っていたので願ってもないことでした。
公園に着くと、昨日夜店屋台が出ていた場所に野菜市場が開かれていました。僕はこのようなローカルな文化が感じられる場所が最も好きなので心が踊りました。
それからCrizと僕はReyのバイクの後ろに乗せてもらいDumaguete港へ行くことに。帰りのフェリーチケットを買いに行きました。
前回は自分でバイクを運転していたので、町並みを見回すことがなかったので今回はDumagueteをじっくりと見て回りました。
DumagueteはCebuに比べると田舎ですが、そのために人口も多くないですし、排気ガスも気になりません。それにとても綺麗で、ゴミが捨てられている場所もあまり無いように思いました
チケットを買うと、家に戻ることに。しかし途中でバイクの後輪がパンクを起こしてしまいました。3人乗りでしたので重量のキャパシティが超えてしまったのかもしれません。僕とCrizは一度、徒歩に切り替えてReyが戻ってくるのを待ちました。こうやって歩いていると、一度Cebu内でタクシーが捕まらず二人で1時間30分ほど夜のCebu内を歩いて帰ったことを思い出していました。
運良く近くにパンク修理の店があり、そこにバイクを預けることができました。結構な労力と工程を経たにも関わらず修理費用は20Pでした。
無事家に帰り、その後すぐに僕とEllen二人がReyのバイクの後ろに乗せてもらい、ヴァレンシア内の名所を案内してもらうことになりました。
最初に訪れたのは、「Pulangbato Falls」でした。プランバトという場所の滝です。
実は前回Dumagueteを訪れた際、ホットスプリング(温泉)に行き、間近にあるこの滝のことを知らず帰ってしまった苦い思い出がある場所でした。
入場料は一人50Pで、領内にある滝壺いくつかとプールに入ることができました。
最も大きな滝は、鉄分が多く含まれているようで水が赤茶色く濁っていました。かなり勢いのある滝だったので、間近まで寄ることが限界で直接触れることはできませんでした。
その後、小さな滝に行き飛び込んだりして遊びました。ただ3人のうち水着で遊んだのが僕だけだったので少し申し訳ない気持ちになりました。
その後は、険しい山とロッキーロードをバイクで登り、ジャパニーズシュラインラインに向かいました。この神社にある記念碑は第二次世界大戦後にフィリピンと日本の友好を願って建てられたものだということでした。
山の頂上にあったので、見晴らしがとてもよく、遠くからでもDumaguete港と海を挟んでCebu島を臨むことができました。朝食以来何も飲んでいなかったので僕達3人はコーラを飲みながら休憩をして、次の目的地に向かうことにしました。
次に向かったのはプールでした。そこで他の家族達と合流して昼食を取ることと一緒に遊ぶことが目的でした。大きなプールでしたが、いくつかは鯉やキャットフィッシュ、アリゲーターガーが飼われていました。鯉のプールには足を入れることができ、ドクターフィッシュさながらの体験をすることができました。
昼食はフンバと、今日の朝から庭で仕込んでくれていたグリルドポーク、そしてマンゴーでした。グリルドポークは炭火でウェルダンに焼かれたものだったので脂身が無く、とてもあっさりとした味わいでした。マンゴーはイエローマンゴーとグリーンマンゴーがあり、グリーンマンゴーはとても酸っぱいのですが、ココナッツビネガーと醤油を混ぜた調味料に付けると、酸味と塩味が調和してとても美味しかったのが印象に残りました。日本で言うスイカに塩のような感覚で、甘みが引き立つ感じがしました。
その後、僕とReyは二人で市場に向かいました。ローカルな場所を見たいと行っていた僕に便宜を図ってくれました。訪れたのは、家の近くの公園裏にある市場でした。昼間だと言うこともあり生鮮食品はあまり残っていなかったのですが、ローカルな雰囲気だけで僕は十分楽しむことができました。市場の中で売っていたホームメイドアイスを二人で食べて次の目的地へ向かいました。
次に設定したのは「CASARORO WATER FALLS」。カサロロと言う場所の滝でした。
バイクで向かっていると活気のあるドームがありました。Reyに何かと聞くと「チキンファイトだ」と言いました。
以前、先生からそんなものがあると聞いて、いつか見てみたいと思っていたので僕は寄ってもらうようにお願いしました。そこでも入場料は50P。ギャンブル場だと言うこともあり、少し緊張しながら入って行きました。
中に入るとますます活気は増し、本当にたくさんの人が中にいました。中央にはガラスの壁に囲まれたリングがあり、審判と鶏を持った男二人、セコンドらしき人がいました。しばらくするとチキンファイトが始まりました。
思っているよりも激しく戦いは繰り広げられていました。鋭い爪を持った鶏が互いに蹴りを繰り出します。しばらくすると一方の鶏が倒れて動かなくなりました。
審判は幾度も立たせるような動作を繰り返し後、もう一方の鶏の勝ちを宣言しました。
Reyにもう帰ろう、と声をかけて出口に向かうと別の方向に伸びる階段があり、そちらの方向にも十数人ほど人がいるのが見えました。どうやら鶏のトレーナー達のようでした。僕はそちらの方に降りて行き、周囲を歩き回りました。
食堂のようなところでは鶏の卵が並べられていました。奥の方に行くと医者らしき人が、試合で怪我をした鶏の傷を治療していました。手際よく怪我をした場所を針で塗っていました。近くには鶏の足だけが転がっていて、気味が悪くなってそのまま出口に向かいました。
チキンファイトの会場から道路を挟んだ反対側にReyが足を向けました。何があるのか聞くと、答える前に自然のプールがあることに気づきました。多くの若者で賑わっています。
プールの上には4〜5m程の飛び込める崖があり、数人がそこから飛び降りていました。僕はその様子をしばらく見ていたのですがうずうずとしていることに気づき、飛び込むことにしました。
飛び込む場所に立つと少し怖くなりましたが、自らカウントダウンを始めて思い切って飛び込みました。地元の人で賑わっているような雰囲気の場所だったので、周りの人たちは見知らぬ人、しかも外国人が飛び込むと言うこともあって歓声をあげていました。
飛び込んでしまうと思ったほどのことはなかったのですが、地面に足が普通に着いたのでもう少し勢いをつけていたらと想像して少し怖くなりました。
その後、バイクに戻り「CASARORO WATER FALLS」に向かうことにしました。
事前にCrizから結構キツイよと聞いていたのですが、僕は朝に行った滝をイメージして甘くみていました。
現地に着くと、かなりの長さと傾斜の階段がありました。335段の階段を降りると今度は勢いの強い川を岩で渡りながら移動しました。昔は階段を降りた後、滝につながる石橋があったようなのですが、以前の台風で壊れてしまったということでした。
息を切らしながらなんとかReyに着いて行き目的の滝に到着しました。
見た瞬間僕は来て良かったと思いました。
高さ約70mの滝からは勢いよく水が落ち、周囲は圧倒的な自然に囲まれています。
険しい行程だからかそこまで人はいませんでした。
そこで僕達は写真を撮りました。しかしこの滝のすごさが伝わるような写真は撮ることができませんでした。
帰りの行程も同じ場所を通ったのですが、行きとは違い335段の階段を今度は登らなくてはなりませんでした。なんとか登りきり、付近の店で水を二人で分け合って飲み、ひとまず家に向かうことにしました。