じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

愛してます

 前夜、遅くまで目が冴えていたため案の定というか、朝目覚めると頭が重かった。それでもスマートフォンの目覚まし時計を設定しなくてもまだバスに間に合う時間に起きられたのは幸運と言ってよかった。

 

 

 

 急いで朝食を取り、シャワーを浴びた。時間はなかったが空腹と体のベタつきには我慢がならない。ジョセフィーナの作ってくれたサンドウィッチをカバンとジョンがくれたお菓子をカバンに詰め込み家から飛び出すようにバス停へ向かった。

 

 

 急げば何とかなるもので、むしろいつもより早く到着をした。その上、バスは少し遅れていた。どうにも今日は何かと歯車が合わないような予感がした。

 

 

 僕はいつもぎりぎり学校近くのバス停に到着する時間帯のバスに乗っているため、バスの遅れはそれ即ち学校への遅れとなる。そういうわけで教室にこそこそと入る羽目になってしまった。

 

 

 

 何とか重い頭で午前の授業を乗り切り、いつものように日記を書いているとユキノさんが話しかけてきた。彼女は前回のパーティで知り合った気さくな女性だ。

 

 彼女とはオーストラリアでともに旅をする計画を企てていたので、その類の話を他愛なくした。車で都市を回りながら、彼女が散髪をするという計画だ。僕は色々な場所を巡れ、美味しい食べ物が食べられたらいいので、そういう面白い企画はいくらでも歓迎だ。現実問題、路上で髪の毛を切ってもいいのかどうか、ということについては不明なのだが、やってみて止められたらそれまでだろう。

 

 

 

 

 

 そういえば昼休みに何となく聞きたくなり、PSGの「愛してます」を聞いていた。

www.youtube.com

 

「音楽、音楽、ミュージック」と歌うところ(3:20〜)があるのだけれど、この歌を聞いているうちに「この人たち音楽好きなんだなあ」と当たり前のことが頭に浮かんだ。そして何故だか僕も好きな読書について書いてみようと思い立ったのだ。

 

 

 

 そういうわけで放課後は、僕の人生に影響を与えた本について、時系列に沿って書いてみようと思った。以前、書評を書きたい本を10冊絞っていたのでそれを軸に記事を書き始めた。

 

 いざ書いてみると、一冊一冊に思い出と思い入れがありすぎて遅々として進まない。思えばこの10冊のうち、8冊はここ1年以内に出会ったものばかりだ。そういう意味でこの一年間は読書に支えてもらったと言っても過言ではなかろう。

 

 僕が悩んでいることについて答えを持っている人は少なかったけれど、本はいつでも答えてくれたような気がするのだ。否、読書という反射板を使い、自分自身に問いかけて自分自身が答えを出してきたといってもいいかもしれない。どうであろうと本がなければ今の僕はなかっただろうことは想像に易しい。

 

 

 そういうわけで家でも作業を続けた。出来上がるとかなり膨大な量になってしまった。そのため僕は三分の一程度まで量を絞った。自己満足ではなく読んでもらうことを全力で意識して作った。僕と似た悩みを持つ人に読んでもらいたかったのだ。

 

 作業が終わると僕は完全に力尽きた。これだけ頭をひねってアウトプットしたのは久々だった。頭を休ませるために優しい内容の本を読もうと思った。この時は狂っていたかもしれない。休みたければ寝れば良かったのだ。

 

 頭は疲れているのに、体が疲れていないせいかこの日は全く眠ることができなかった。もしかすると屋根裏にいる小動物の足音のせいかもしれなかったが。