じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

【6日目】ハービーベイ→グレンイネス(QLD州→NSW州)

【朝食】クリスティーナのカレーライス、コーヒー、ケロッグのシリアルクッキー

【昼食】マフィン、チョコ、洋梨2つ、アイスコーヒー

【夜食】バナナケーキ、バニラミルク、カップヌードル

 

 

 

クリスティーナの家に泊まらせてもらったこの日は一度5時に目が覚め、外に出てみると満点の星空が見えた。

 


二度寝をして7時過ぎに起きると、クリスティーナからコーヒーを飲みに来るようにというメールが入っていた。

 


僕は好意に甘えて、コーヒーとシリアルクッキーをいただいただけでなく、カレーライスまでご馳走になった。

 


ケンとこの後行く場所についての相談をして、僕はルートを確定させた。思い切ってブリスベンゴールドコーストを外し、内陸側のルートを回ってブニャマウンテンを通過することにした。この山の景色がケンの一押しということだった。

 


僕は朝食を食べると二人に丁寧にお礼を言いハグをして別れた。ケアンズのホストハウスから出た僕にはもう帰る家は無いに等しく、そういう状況下でのこの一晩は僕にとって何にも変えがたいものだった。

 

 

 

 


未練を振り切るようにぼくはアクセルを思い切り踏み、次の目的地であるマリーボローに向かった。ハーベイベイから大体40分程度の場所にあり、ブニャマウンテンへの通過点でもある。今日はここで昨日であったエイドリアンに招待された教会へ行く予定があったのだ。

 


ちなみに昨日、クリスティーナから聞いたが「ボロー」とは「町」を表す言葉らしく、マリーボローとは「マリーの町」という意味になる。この町はマリーポピンズ生誕の土地であるのだが、このマリーとはまた別の、市長の妻のマリーさんから取ったらしい。

 

 

 

 


そんなわけで教会に着くとエイドリアンが迎えてくれた。他のメンバーもぼくを笑顔で迎えてくれた。

 


到着してしばらくすると大勢の信徒達が集まった。最初はピアノ伴奏のついた聖歌合唱から始まり、その後エイドリアンが30分ほど前で講釈をした。その後、再度聖歌を歌いながら式は終わった。その後にはお茶会があり、僕もそこでコーヒーとお菓子をご馳走になった。

 

 

 

エイドリアンが去り、時間も丁度良い頃になったので僕も失礼し、ブニャマウンテンへ向かうことにした。

 

 

 

ブニャマウンテンへの道はなかなか緩急があり、キャンパーバンではなかなか運転のしづらい。そして、ケンが勧めてくれたブニャマウンテン山頂への案内もないものだからしばらく迷った挙句、ようやくトラッキングロードを見つけ、そこが山頂への入り口かどうか定かではなかったが降車して登ってみることにした。

 

 

果たしてその先はブニャマウンテンの頂上ではなかった。クランガロー山という山の頂上らしかった。よく分からないが僕は別の山に行き着いてしまったらしい。ただそこからの景色がなかなか良かったので、広大な風景を十分堪能することができた。

 


頂上に来ると「こだま」を試してみたくなるのが人情というものだ。それが自分一人だけなら尚更である。

僕も御多分に洩れず最初は「ヤッホー」と叫んでいたのだけれど、そのうち「面白い人生にするぞー!」とかそういった言葉を叫ぶに至った。

 

 

 

気の済むまで叫び終えると僕は車まで戻ることにした。途中で会った夫婦が先ほどの叫び声の正体に怯えていたので、正直に自己申告しておいた。奥さんは僕をまるで変質者を見るような目で見ていた。否、間違いなく変質者だと思ったに違いない。

 

 

 

車に戻り、山を反対方向に下るべくダルビー方面に向かった。途中、ブニャマウンテン頂上と書かれた標識を見かけたが、先ほどよりもずいぶん高度が下がっていたので景色はクランガロー山頂の方が良かった気がした。

 

 

 

 


ここから僕の400kmに渡る長距離運転が始まる。最初はダルビーに停泊予定だったが、あまりしっくり来ず、次の町のトゥーンバに向かった。しかしここも気に入らず、この際今日はしっくり来る街が出て来るまで走り続けようという気になった。ワーウィック、テンターフィールド、ディープウォーターを超えた辺りでクイーズランド州からニューサウスウェルズ州にいつの間にか変わっており、疲弊感を感じてグレンイネスに停泊することに決めた。雰囲気を見ても、この町なら明日にでも散策しようという気になった。

 

 

 

そういえばいよいよシドニーが標識に現れるようになった。後700km、2日あれば着けてしまう距離にいるのだ。果たして残り一週間、どうなることやら。

(ブニャの野生カンガルー)

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(大勢の聴衆の前で堂々とジョークをかますエイドリアン)

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