【7日目】グレンイネス→ユララ→マスウェルブルック
【朝食】インスタントコーヒー2杯、レーズンパン4枚
【昼食】ユルルのハンバーガー、フライドポテト、りんご2つ、インスタントコーヒー
【夜食】ビール、ポテチ、カップヌードル
この日、初めて氷点下を経験した。寒すぎて何度も目が覚めたが、朝起きると足が死人のように冷たくなっていた。
僕はすぐさま湯を沸かしコーヒーをすする。一杯では体が温まらず、二杯目を飲む。その後、熱湯の入ったヤカンに足を当てて温めた。
じっとしていても車が温まることもないのでとにかく出発する。正午前にはユルルという街に着いた。雰囲気としてはチルダースと似ていて、レトロで小規模な街だ。
ネットにもあまり先行情報がなく、唯一見つけた紅葉のツタ葉に囲まれた教会の情報を当てに車を走らせた。農道を10kmほど走ると目当ての教会があったが、時期が悪かったのか教会には枯れたツタがくっついているのみだった。
その後、移動してユララ市街地で昼食を取る。ハンバーガーが美味しそうだったので一番高価なサンダーボルトハンバーガーというのを頼んだ。ちなみにサンダーボルトは地名らしい。これが18ドルした。ただ値段に劣ることなく味はかなり美味しかった。
本当はユララで停泊したかったが、多くの店が月曜日を定休日としているため、そして明日まで待とうという気にはならなかったため出発を余儀なくされた。
次に止まる街がおそらく今日の停泊地となるだろうと見込み、夜間に楽しく過ごせそうな街を探したがなかなか出会わない。この日僕は気づいたが、出会う街々にサリーナの影を求めていたような気がする。レトロな雰囲気で味のあるパブがある、そして車が停めやすい街だ。なかなかそう条件が揃う街がない。特にシドニーに近づくにつれ、減っている気がする。
色々と車を走らせた結果、今晩はムスウェルブルックという街に停泊することに決めた。理由は全くもって私事で、この街の一部が地元近くの「中書島」という場所に似ていたというだけだ。
車をインフォメーションセンターに停めさせてもらい、パブを探し歩いた。中規模な街の割になかなか見当たらない。
15分ほど歩いたところで見つけたホテルに併設されたバーに入り、xxxxGOLDというビールとポテトチップスを食べた。
今日ほど平坦な日はなかった気がするが、非常に手際よく出発から飲酒までを済ませられただけで今日は満足である。
さて明日あたりシドニーに着けるところまで来てしまった。明日シドニーに行ってしまうか、どこかで二の足を踏むか。僕は迷っていた。
シドニーに着けばこの度を終わらせてしまうような気がしていた。車はいつ返しても良いので、締切日までと言わず、すぐに返してしまいそうな自分がイメージできた。
全てはこれからシドニーまでに出会う街次第といったところか。