【ダーウィン15日目】じいさんはグラン・トリノ
ところで今ダーウィンのシェアルームで生活している。
シェアルームと言っても二人暮らしのじいさん(ジェームスとテリー)の家の一室を借りて住んでいるというだけだ。
このじいさん達、24時間基本的に家にいるのだけれど何の仕事をしているのかよくわからなかった。
テリーは昔、バス運転手だったようだけどジェームスは本当に謎だ。
しかしジェームスを観察していると、どうやら車の修理を請け負っているらしいことがわかった。
しかも工場に行くでもなく、車を直して欲しい人が車に乗ってきて、ジェームスがチョチョイといじって直して、持って帰るといったような非常に合理的なシステムで経済が回っている。
本家は一人だけれど、二人暮らしの独身のじいさんが車整備で生きているその様は、まさにグラン・トリノだ。
さて言いたいことを言い終えたので、15日目の日記をサクッと書きたいと思う。
この日も割と早めに起きて朝食を数秒(嘘)で食した後、仕事に入った。
本日のテーマはお金稼ぎではなく、継続依頼を大量に引っ張ってくるということだ。
単発で終わってしまう仕事は割りがいいものもあるのだけれど、
やはり仕事が不安定で、あるときとないときの差が激しい。
それならば1日1本ずつできる仕事を5つくらい継続して持った方がいいはずだ。
ということでこの日はがむしゃらにリクエストを送りつけまくる。
(仕事してるっぽい私)
ただやっぱりパソコンをいじいじするだけではアレなので、
掃除機くらいは一応かけておくことにする。
そういえばダーウィンのティウィ(Tiwi)付近の海にはサメやヤバいクラゲが沢山いるらしいということをテリーとジェームスが話してくれた。
この牙はジェームスが釣り上げたサメの赤ちゃんの歯だ。
人間と違って歯が二重構造になっており、生え変わるのだという。
そしてパソコンいじいじを続けているうちに昼になり、夜になる。
この日は昼過ぎから実はユキノとともに米を仕込んでおいたのだ。
僕はわりとこのタイ米が好きだ。特にカレーと合わせるのが好きだ。
日本人からはパサパサだと不評だったりするのだけれど、
そのパサパサ感が僕は気に入っている。
ちなみに我らがスーパーコールスでは、1kg $1.3程度で入手できるからありがたい。
このタイ米をこの日は炊いてみることにした。
①まず米200gをしっかりと研ぐ。
②汚れを落としきったら、コメの量の1.2倍の水を注ぐ。今回は240mlだ。
③そして1時間、お米の吸水タイム。
④1時間後、強火で火にかけお湯が噴き出す寸前まで放置。
⑤その後、弱火にかけて15分放置。
⑥15分後、火を切り10分間の蒸らしタイム。
これで完了だ。
(今回は④の行程でボ〜ッとしていて火を完全に吹かせてしまった。)
(しかし、いい感じにお米が立った)
しばらくパン、パスタ、コーンフレーク続きだったのでお米の美味しさが際立ちます。
ユキノに焼いてもらった肉と野菜を僕が頑張って盛り付けて完成。
食後はユキノと散歩に出かけた。
最近はずっと座りっぱなしだからか足腰の衰えを感じつつ。
途中で通った公園でマンゴーが生っていたので二つもぎって家に持って帰る。
そしてそれを
こうして
こうする
明らかに熟していなかったのでかなり酸っぱかったけれど、昨日作っておいたゼリーと一緒に食べると美味しかった。
もう一つは熟すまで待とうと思う。熟すか知らないけれど。
今のような生活をしているとどんどん欲が落ちていって楽しみが食ぐらいになる。
僕もユキノも二人して食後は次の食事のことを考えていたりする。
それがまた何とも面白いし、素朴な食事で幸せになれるのはとてもいいことだ。
昔は高い物を買ったり食べたりしないと満足できなかったけれど、
今はこの現状にとても満足している。
それは1ヶ月後にはまた次の土地に行くという、期限付きの生活だから感じることかもしれないけれど。
次の目的地は決まっている。アリススプリングだ。
アリススプリングはオーストラリアの中心を縦断するハイウェイ上にある都市だ。
アリススプリングといえば「エアーズロック(ウルル)」。