【ダーウィン22日目】人生は小説よりも奇なり【出オチ記事】
実はダーウィンのシェアハウスに来てから僕たちは硬い硬い床の上に、
薄い掛け布団を二枚折にして寝ている。
もともとベッドがないシェアハウス。
ベッドなど買う金がないのは当たり前だが、
エアベッドすら買うのに躊躇していたのだ。
(なぜか)僕はそれでも全く体に支障をきたすことなく熟睡していたが、
ユキノは腰の痛みが限界に来ており今日、ついにもう一枚、安めの布団を買う事にしたのだ。
そういうわけで朝からカサリーナスクエア(ショッピングモール)に向かっていた時に奇跡が起きた。
事の顛末を家を出発したところから話させてほしい。
朝9時にシェアハウスを出て、僕たちはカサリーナスクエアまでの片道15分ほどを歩いていた。
雑談をしながら歩いている途中でユキノが道端を指差して「あっ」と言った。
僕は全く気づいていなかったがマットレスが不法投棄されていたのだ。
それも歩道の端っこに。
「金はないが、腰痛には変えられない。泣く泣く布団を買おう」
というタイミングでの奇跡に僕たちは驚いた。
僕たちはその場で即座にそれを持って帰ることを決めた。
僕とユキノは二人で協力してマットレスの両端を持って運んでいたが、
歩くこと1分程度、今度は道の端にスーパーマーケットの巨大カートが放置されていたのだ。
まるで「僕の上に乗せて運んでください」と言わんばかりに。
きっと小説に今日の出来事を書けばこんな意見が飛び出すだろう。
「そんなに都合いいことがあるわけないだろう」
「フィクションだからって現実離れしすぎている」
しかしそんな小説でも考えられない展開が今日起こったのだ。
僕たちはカートを押しながら来た道を戻り、
若干引き気味のジェームスを尻目にマットレスを天日干し。
そして再びカサリーナスクエアに向かった。
やっと僕も「自分のことは自分で」ということで新たな銀行キャッシュカードを作ることにした。
カードも現金も財布ごと盗まれて以来、キャッシュカードはユキノのものを使わせてもらっていたからだ。
そんなわけでオロオロしながらANZ銀行でキャッシュカードを作成。
その後コールスに行き、ご機嫌な(そして布団代が浮いた)僕たちは牛乳3Lだけでなく、5Lぐらい入っているアイスボックス、チョコスプレッドを買い帰路に着いた。
そう言えばユキノは昨日からレッドベルベットとかいう聞いたこともないケーキを食べたがっていた。給料日までは待ってもらいたい所存だ。
その後はいつもと特に変わらない1日を過ごした。
昼食を作り、布団を干し、仕事をして、夕飯を作った。
そう言えばクラウドワークスで総合順位85位に選ばれるという、
なんとも言えないランク入りをしていた。
最近、気づいたのはライティングへのやる気の波があるということだ。
昨日は死ぬほど楽しかったライティングも今日は没頭できず苦痛を感じた。
やっぱりライティングだけで稼ぐというのは精神的にしんどそうな気がした今日この頃。
ルーチンワークは苦手なのだ。
そういうわけでもう一つくらいPCで稼ぐ術を覚えたい。
やっぱりプログラミングなのか。そうなのか。
プログラミングを学ぶためには学費が20万くらいかかってしまう。
これを稼ぐのは容易ではないが、一生ライティングをする方が辛いのでまだ貯金があるうちに学んでおこうと思った今日1日でした。