【パース21〜22日目】書を捨てよ。クォッカに会いに行こう。
昨日、ロットネスト島に行った。今日はそのことについて書こう。
ロットネスト島には朝一の便で
ロットネスト島に行くこの日、僕は5時に目を覚ました。
朝8時30分にサウスパースの港にいれば良いので目覚めるのは6時半で良かったのだが
どうしてもライティングがしたくて目覚めてしまったのだ。
そんなわけで5時30分からパソコンを相変わらず触り続けるいつも通りの朝に。
6時半になるとユキノも忙しく準備を始めた。
こういう時は女性の方が準備が大変である。
僕はそういう時に空気を読むことができるので昼食に二人分のチョコスプレッドパンを焼きまくった。(トースト計8枚)
バタバタと忙しなく準備をして7時32分のバスに乗るために7時20分に家を出た。
今日は出かける日だというのに風が強く朝はかなり冷えた。
こんな寒さでダウンしそうになる僕は、
年末、同じ格好で真冬の日本に帰ることが心底憂鬱である。
1本目のバスでパースのバスターミナルまで行ける。
バスターミナルはとても大きく過言すればほぼ空港並みの大きさがあった。
そんな大きなバスターミナルは見ものに違いないが、
後5分後に出発するターミナルから港へのバスの乗るために急いで乗り場に向かった。
運よくターミナルからパース市内のバラックストリートの端にある港には、
無料市内バス「CAT」で行くことができた。
港に出ると益々風は強く寒い。
そんな中10分ほどフェリーの乗り場列に並び、乗船を果たした。
ロットネストエクスプレスという汽船会社のフェリーはとても新しく綺麗だった。
中の椅子はソファのようで心地よかったがカラーリングが草間彌生で落ち着かない。
フェリーが出港するとフェリーからパースやフリーマントルのウォーターフロントが見え綺麗だったが、窓が塩水で汚いのだけは残念だった。
フェリーが動き出してから約1時間。僕達はロットネスト島に上陸を果たした。
ロットネストに着くまで僕はユキノにも、シェアハウスのオーナーのショウイチさんにも
「僕、自然とか、あんま興味ないんですよね」
とスカしていたがロットネスト島の美しい海に興奮して
岸壁に登り写真を撮っていたのは誰だったか。
ロットネスト島でクォッカを探しに自転車で山登り
フェリーチケットを取るのと同時に自転車のレンタルもしていた。
クォッカが山の中にしかいないと思っていたため島内の散策にと思って借りたのだ。
そういうわけで僕達は自転車とヘルメットを受け取り島内を駆け巡った。
最初のうちはその美しい湾内や趣のある列車のモニュメント(後に動いた)などが
目新しく自転車を漕いでいることも忘れるほど夢中になって走り回った。
どこかに野生のクォッカがいるかもしれないという期待もあり、
胸躍らせて自転車を漕いだ。
問題は坂道だった。
気づかぬうちに少しずつ傾斜がついて行く道が少しずつ僕達の体力を削っていった。
港から20分も漕ぐと山に敷かれた起伏の激しい道となりただただ息を切らせるばかりだった。
不思議と耳が痛いのは気圧の変化のせいだったかもしれない。
それぐらいには山を自転車で登った気がするのだ。
しかし僕達はしばらく山を登り続けた。まだクォッカを見つけていないのだ。
諦めるわけにはいかなかった。
途中で絶景ポイントの海なども見ながら、僕達は更に道を進んだ。
しばらく一本道を進むと十字路に行き着いた。
そこに地図があり、眺めているうちに疑問が湧いた。
「本当に野生のクォッカなどいるのか?」
灯台下暗し
結果としてクォッカは港から徒歩10分ほどの場所にある
ロットネスト島の観光地中心部にムチャクチャいた。
僕達は感動のあまり空腹を忘れ、地べたに座り、クォッカとのセルフィーを楽しんだ。
その観光地中心部にはクジャクなども放し飼いされていたが、
そのみすぼらしい姿に場末のスナックのママが彷彿とされた。
ロットネスト島の観光地中心部となると流石に人も多く、
そんな人が集まる場所にクジャクがいることが妙にシュール(超現実的)に思えた。
クォッカとの自撮りを楽しむと僕達はサブウェイで昼を食べることに。
朝作ったチョコパンはただただお菓子となっただけだった。
それぐらいには2時間弱のサイクリングでエナジーを消耗していたに違いない。
僕はここぞとばかりに「チーズ&ステーキ&ベーコン」のフットロング$14.5を注文。
サブウェイは野菜の有無や量を聞いてくれるのだけれど、
こういう時に貧乏性の僕は「全部大盛り!」と言ってしまう。
そういうわけでとてもじゃないけれど一食では食べられない
12インチでパンパンのサンドウィッチの半分を食べ再びクォッカ撮影会に勤しんだ。
ちなみにユキノは(クォッカの)糞と(誰かの)吐瀉物を踏んでいたらしい。
お土産のクォッカ鍋つかみ。
歯がキモい。
ロットネスト島の1日は長いようで短い
7時間もの滞在をしたロットネスト島だったが案外早く時間は過ぎた。
自転車にも最初の2時間弱しかほとんど乗らなかったが、
クォッカを愛で、ベンチでまったりとするだけでも十分の雰囲気。
半日だからこその過ごし方だとも言えるが。
そんなわけで乗船30分前にはポートに戻った。
さらば、ロットネスト。
ありがとう、クォッカ。
いつ食べよう、サブウェイ。
フェリー内でオニオン臭を漂わせながら残り6インチのサンドウィッチを食べきり、
僕は神谷美恵子の『生きがいについて』を読むことにした。
次に本で書こうと思うこと:原初体験について
何度でも言おう。僕の仕事観。
この三つにこだわって仕事をしたい。否、今ライティングでそれができている。
- 自分の好きなこと
- 自分の得意なこと
- 人の役に立つこと
この三つの条件が揃ったことを仕事としたい。
そしてこの三つの条件のうち、難しいのが一つ目、二つ目だ。
「自分の好きなこと」
「自分の得意なこと」
これを見つけるのが難しい。
ただこの二つに近づくためのヒントがある。
それが原初体験(子供の時に好きだったもの)だ。
数学者の岡潔は大人になって数学上の発見をいくつもした偉人だが、
その研究の熱意の源泉は子供の時にした箱庭作りにあったという。
毎年、誕生日が来ると「〇〇歳の僕はもっと大人になったと思っていた」と思うけれど
それはただ「年齢にふさわしい態度で振る舞うようになっただけ」なのではないか。
だから人間の核は子供の時から変わらないと思う。
大人になって好きになったことはどうしても周囲の環境に影響されやすい。
流行っているから、接待で役に立つから、周りの人がやっているから。
それで始めたとしても自分が本心から好きでやっているとは限らない。
だからこそ焦点を当てるべきなのは周囲を意識していない頃の自分の趣味嗜好だ。
今は自分が幼い頃に何が好きだったかを思い出そうとしている。
多分、「食」は子供の頃から好きなものの一つ。
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