じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

【パース23日目】9月も最終日を迎え若干の振り返りをしていこうと思う

今日は9月の振り返りをちょっとだけ。

 

 

9月1日〜9月8日 ダーウィン(ティウィ)生活

ジェームスとテリーが住むシェアハウスに二週間とちょっとだけ滞在をしていた。

 

二週間以上いると豪語していたのにも関わらず、二週間と2日しか滞在しなかったのは固い握手を交わしたジェームスには申し訳なかった。確かに二週間以上だけれども。

 

この頃、僕は今の「朝から晩までパソコンでライティング」の生活を確立していった。

 

この頃、プログラミングに手を出しかけていたが、まだ出せていない。

今はライティングの方が優先順位が高いから仕方がないと思いながらも、

飽き性の僕はライティングにハマっている間に次にハマれそうなことも探しておきたい。

 

確か神様がマットレスをくれた(路上に落ちてた)のもこの頃だ。

あのマットレスはジェームス宅に寄贈したから、次に入るシェアメイトは是非活用して欲しいと願う。

 

今も思い出されるのはテリーが毎晩、草を吸っていたこと。

夜になると独特の芳香が通ってくるのには閉口したが、

テリーの規格外の肥満体には納得のいく理由でもあった。

 

ダーウィンに住んでいた頃は今以上に貧しく、ユキノと協力して生活していた。否、せざるを得ない状況に合ったように思う。

 

生活レベルを落とすことを多くの人は恐れるけれど、

慎ましい生活に身を落とすことで感じられる幸せもあると思う。

 

特に僕は食べることが好きだから低予算でどれだけ充実した食生活を送れるかという工夫の中に起こる一喜一憂(憂はなかったけれど)は僕にとっては楽しかった。

 

深夜特急』で沢木耕太郎が「ワレ到着セズ」と電報を打ったように、

『珍夜特急2シーズン』でクロサワ・コウタロウが「帰国しよう」と思ったように、

次の旅に出るのはタイミング。

 

僕たちはある日ふと「ダーウィンを出よう」と決めたのだ。

 

ユキノの仕事の関係もあったかもしれないし、

僕の毎日のマンネリでもあったかもしれない。

 

ただ僕達はダーウィンにどこか納得して出発することを決めたのだ。

 

9月8日〜9月14日 ダーウィン→パース車旅

「貧すれば鈍する」という言葉は本当だろうか。僕はそうは思わない。

 

貧しいからこそ眺める夜空の美しさに気づけるのであり、シャワーのありがたさに気づくのだ。

車旅はそんな日常の中の素晴らしさに気づく機会として素晴らしい。

 

路面状況に一喜一憂し、果物のみずみずしさに感謝することができるのだ。

 

「人生は諦めた方がうまくいく」とは僕の人生への見方だけれど、

求めるハードルが低ければ低いほど掬える喜びは多いものだ。

常に身近にあるものほどありがたみを感じるべきなのだ。

そう思うと、この四肢こそが感謝の対象としては最も適しているのかもしれない。

 

 

ダーウィンからパースまでのドライブはとても過酷だったように思う。

ガソリンスタンド間が広く、休憩もままならない。

日の落ちる前の到着を心がけても、それが叶ったのはパースに到着した日だけだった。

 

それでも無事に着けたのはユキノのお陰だった。

僕一人では到底しない(できない)ナビゲーションなどは彼女に任せきりだった。

もちろん運転もだけれど。

 

「孤独」は僕にとって大切なことだけれど、

当たり前のことで複数人だからこそ完成するパズルだってある。

 

と言いつつ僕が彼女にとってのパズルのピースとなり得ているかは分からない。

 

トラブルもあったけれどそれが旅の醍醐味とも言えるかもしれない。

ケアンズからダーウィン間で全財産が$3になった僕からすればほとんどのトラブルはエンターテインメントに等しかった。

 

 

パースに到着した2日目は馴染みのバックパッカー宿に泊まった。

吐瀉物臭のするエストニアンとの同室がこの旅一番過酷な一夜だったことは言わずとも分かるだろう。

 

 

シェアハウス探しも運良く捗り、週$70(6000円弱)という好条件の宿に住まうことができた。

 

のちにこのシェアハウスのマネージャーになるとは思ってもいなかった。

 

9月14日〜9月30日 パース(ベイズウォーター)生活

何よりも嬉しいのはネットが無制限で使用できるという環境だ。

 

ダーウィンの家ではネットを使いすぎてジェームスに威嚇をされるは、

テリーにライティングやプログラミングの練習をオモチャ遊び扱いされるはで惨憺たる思いをした。

 

その頃では考えられないほど贅沢な生活ができている。

 

一日中、Youtubeで音楽を流しながらネットを使ってライティングをし続けている。

 

ミニマムライフコストで言えば1日$14程度だと考えれば、慎ましやかな消費しか行わない僕らにとってはここは天国なのだ。

 

 

退屈への抵抗が人を前進させるとともに、世の中を乱すきっかけともなるというのは、最近紹介した神谷恵美子の『生きがいについて』の一説だ。

 

退屈から抜け出すために人は生活を充実させようと努力し、

退屈を紛らわせるために人の人生に干渉しようとしたりする。

 

「退屈」とは諸刃の剣であり、使い方によっては良いようにも悪いようにもなるのだ。

 

確かに僕はクラウドソーシングをシドニーからパースのとてもとても退屈な運転の中で見つけた。

 

「孤独」の中で様々なアイディアが出てくるのは、思考することしかすることがないからではないか。

 

一人でいるということは過ごし方によっては退屈であり、だからこそ自分を見つめるという作業や退屈を埋めようとする作業について熟考するのだと思う。

 

人と常にいることが苦手な僕はよく一人の時間を作ってはもやもやと悩んだり、考えたりしていた。それは退屈しのぎだったのかもしれないけれど、結果的には良い方向に転んだとも言える。

 

パースに来て僕には成長がない。ライティングで全ての時間を埋めきってしまっているからだ。それが楽しいからやるのだけれど、その分進歩もないとも言える。

 

ただパソコンを触り、腹が減ったら飯を食うだけの生活だ。

 

ユキノがいなければ、シェアメイトがいなければ、益々新たなことへの関心を失っていきそうだ。そう思った時が変わりどきなのかも。

 

まとめ

全く「9月まとめ」になっていないことは自覚している。

新たなことを始めたい気もするけれどライティングが楽しすぎて時間が作れないというのは良い傾向なのか、停滞しているだけなのか分からない。

 

でも最近、「本をまた書きたい」と思えているのは良い傾向だ。

次は「生きがいの見つけ方」について書きたいと思っている。

 

後はライティングの収支報告もしてみたい。

この一ヶ月間ただただ夢中になって楽しんでライティングをした。

楽しんで仕事をして生活をするのが僕の目標なのだから、

この一ヶ月間楽しんだ結果、どれくらいの給料を得ているのかが楽しみだ。

 

 

 

宣伝

10月6日に紀伊国屋電子書籍ストアにて

拙著『なぜ孤独を恐れるのか?20代の君を人間関係の疲れから開放しよう!』が発売されることになりました!

海外生活の中で考えてきた人生哲学のようなものをまとめて、

読後に人間関係の悩みから解放されるような本です。

良かったら手に取ってみてください。コメント欄から質問などもいただけます。

なぜ孤独を恐れるのか?20代の君を人間関係の疲れから開放しよう! / 森島啓/MBビジネス研究班 <電子版> - 紀伊國屋書店ウェブストア

 

f:id:hira-jasorede:20180915181916j:plain