じゃそれで(Up to you)

オーストラリアで旅をしながらお仕事をする生き方を実践しています。

May What Come【Summer Madness&Lorega行ってきた】

この土日は、Moalboalで開かれたSummer Madnessに行ってきました

土曜日の夕方ごろに到着して、日曜日の朝に会場を出ると行った感じで

一晩中開かれるイベントだったのですが、

僕は初っ端からワインと間違えてブランデーを買ってしまって

仕方なくそれをガブガブ飲んでいたので早々に潰れてしまいました

f:id:hira-jasorede:20180520215418j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520215438j:plain

 

踊っている時間よりも寝ている時間の方が長いというなんとも言えない結果に終わりました

 

Moalboalといえば、とても綺麗な海で有名なのですが

会場がそのビーチだったのにも関わらず海にも入らず、写真も一枚しか撮っていませんでした

やっぱり僕は(美しい)自然にあんまり興味がないようです

 

 

 

Moalboalには往路はセブ→会場直通のワゴン車で行きました

もちろん復路も予約していたのですが、ドライバーとの連絡がつかず仕方なく

一度Moalboalのタウンセンターに行き、そこから出るバスに乗って帰りました

 

面倒臭いことになってしまったと思ったのですが、

Moalboalのタウンセンターには大きなマーケットがありとても賑わっていました

f:id:hira-jasorede:20180520215849j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520215908j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520215922j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520215938j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520215951j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520220007j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520220024j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520220037j:plain

 

ここのマーケットの特徴は、

野菜がたくさん売られていること、干し魚がたくさん売っていること

ピビンカ(蒸しパン的なもの)や細長いチマキのようなものが売られていること、

今までのマーケットではあまり見ないような特色を持つマーケットでした

 

 

大きな油鍋で何かを揚げていたので何かを聞いてみるとバナナを挙げているとのことでした

興味はあったのですが若干の二日酔いだったので食べようと思えませんでした

f:id:hira-jasorede:20180520220118j:plain

 

といってもこれからバスに乗るため、何かしら食べておかなければと思い

前から気になっていたフィリピンではよくある形式の食堂に入りました

 

フィリピンでは、軒先にそれぞれ中身の違う鍋をいくつか並べ、

客が選んで皿に取ってもらうという形式の食堂がとてもメジャーです

 

このような食堂を「カレンデリア」と呼ぶそうです

 

タウンセンターには3、4件カレンデリアがあったのですが

その中の一つに目星をつけました

 

決め手は前から気になっていた「パンシット・カントン」というフィリピンの焼きそばがあったことと、そこのお店の娘さんがニコニコと笑いかけてくれたことです

f:id:hira-jasorede:20180520220400j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520220413j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520220426j:plain

 

いくつか気になる料理を注文して、席に着きました

チキンスープ、ホタルイカの煮付け、フライドチキン、パンシットカントン、ご飯を注文しました

 

どれも美味しかったですが、ホタルイカの煮付けが自分の口に一番合っていました

 

フィリピン料理は味付けが甘すぎる、濃すぎると聞いていましたが、

あんまりそういうことは思ったことがなく、食べるものどれもが僕の好みに合っています

 

後から、そこのカレンデリアを切り盛りされているお母さんのご両親も入ってこられて

喋りながら楽しく食事をしていました

 

そのお店の店員やお客さん全員が家族、親族だったらしく

僕も久しぶりに家族でご飯を食べているような気持ちになりました

 

会計は105P(250円弱)で、自分では結構頼みすぎたかな?という感じだったのですが安く済ませることができました

 

カレンデリアのお店に入ったのは初めてだったのですが、

主にその家庭のお母さんが作られているとのことなので、

これからも折を見つけて、おふくろの味を楽しみたいと思います

 

 

それからバス停に向かい、セブシティへ

4時間弱くらい乗ったところで到着しました

自分のアパートまでは1時間程の距離だったので歩いて帰ることにしました

 

歩いていると、前から気になっていた「ロレガ墓地」というスラム街が近くにあることに気づきました

GoogleMapを頼りに探すと住宅街に入り込みました

f:id:hira-jasorede:20180520221113j:plain

普通の生活地帯という感じで、住民は洗濯をしたり、キャッチボールをしたり、

KTV(カラオケ)で歌っていたりと各々の時間を過ごしています

 

空き地のようなところでは、少年たちが凧揚げに興じています

そういえばフィリピンで凧揚げをしているのを見たのは初めてでした

日本特有の遊びかと思っていました

f:id:hira-jasorede:20180520221256j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520221320j:plain

 

一向に墓地が見えてこないので、さらに入り組んだ細い道を進むとある女性が日本語で話しかけてきました

とても上手なので理由を聞くと、過去4年間熊本、山口、宮崎あたりで働いていたそうでした

そんな経歴から自分のニックネームも「マリ」と日本風の名前であると自己紹介をしてくれました

 

 

マリさんが「こんなところに何しにきたの?」と聞くので

僕は「ロレガ墓地を探しています。地図通りきたのですが見つけることができません。

   どこにありますか?」と答えました。

するとマリさんは「この辺り一帯がロレガ墓地だよ」と教えてくれました

f:id:hira-jasorede:20180520221442j:plain

 

僕が普通の住宅街だと思っていたこの辺り全てが、墓地の上に立っているとのことでした。僕は驚いて聞き返してしまいました

f:id:hira-jasorede:20180520221749j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520221801j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520221820j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520221836j:plain

 

このロレガ地区も、ネットの記事をみると、セブの最貧困層、ドラッグ、銃の密売、人身売買の横行、ギャングチームの存在などと穏やかでないことが書かれており、Moalboalから直接、ロレガに入った僕はなんの準備もしておらず緊張していたのですが全くそんな雰囲気は感じられませんでした。普通の人たちが普通に生活している地区にしか見えませんでした

ロレガ地区を無計画に回っただけなので、地区全土を回れたとは思えないのですが同じ地区内で、上記の犯罪が横行している場所があるとは考えにくいと思いました

 

 

マリさんとの会話もそこそこに、入り組んだ路地を出て歩いていると

「BARANGAY LOREGA SAN MIGUEL PUBLIC MARKET」を見つけました

 

「BARANGAY」とは市町村の最小単位の名称、「○○区」みたいなもんでしょうか

ロレガ地区のサンミゲル通りにある市場だということですね

 

「サンミゲル」はフィリピンで最もメジャーなビールの名前なのですが

ここがルーツなのでしょうか。少し調べたぐらいではわかりませんでした

 

中に入ると少し寂しげなマーケットで売られているものも限られていました

ここでもカレンデリア風のお惣菜屋さんがあったので、気になるものを二つ購入して見ました

何かを聞くと、一つは「シュリンプ」と聞き取れたのでどうやら小エビを押しかためて煎餅状にしたもの、もう一つは、(おそらく)魚の切り身の唐揚げ風のもの

f:id:hira-jasorede:20180520222120j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520222134j:plain

f:id:hira-jasorede:20180520222148j:plain

 

 

ロレガ地区を出て、また歩き始めました

その後も気になる通りにふらっと入ってみたりしながらアパートに向かいました

何度も通った通りでも新しい発見があったりしてあっという間にアパートに到着しました

f:id:hira-jasorede:20180520222256j:plain

 

 

今日の朝目覚めた時は、二日酔いで「今日はもうダメだ」と思っていたのですが

僕の好きなマーケットやローカルな場所を回っている間にいつの間にか元気になっていました

 

この土日で、はっきりとしたのですが僕はやっぱりあんまり自然や整備された場所に興味が持てませんでした

Summer Madnessもお酒を飲んで、酩酊状態で楽しんでいる、という感じで、ある意味無理やり楽しんでいる感じがしていました(それでも楽しかったのですが)

 

でも、マーケットで見たことがないものを発見したときやカレンデリアで「これなんですか?」とか言いながら料理を見ているときなどは本当に純粋に子供のように楽しんでいることに気がつきます

 

本当に僕はローカルな文化が根付いている場所や物がたくさんあるゴチャゴチャとしたところが好きなんですね

 

そういえば昔から僕はリサイクルショップに行ったり、保育園のバザーに心踊らせたり、整備のあまりされていない、何があるか予想できない、そんな場所が大好きでした

 

旅行もあえて下調べをせずにその土地の人にオススメを聞いて向かったり(サンフェルナンドでDumageteについて教えてもらって向かったり)、運や巡り合わせが好きというか、わかりきった間違えのないものに興味が持てないというか、そんな天邪鬼な性格なようです

 

Lyleから「May What Come」(何事があっても)という言葉を教えてもらいました

もともとは「何があっても大丈夫」という意味なのでしょうが、

Lyleから聞いたニュアンスでは「流れに身を任せて」というような感じでした

 

僕はヒッチハイクを経験した時から自然と「May What Come」の気持ちを持っていました

適当に見切り発車で始めただけなのに、こんなにいい人に出会うことができるなら多分自分は流れに身を任せて生きていても大丈夫だと思えたんですね

 

だからこの「May What Come」の考え方は僕にとって簡単に受け入れられましたし、

むしろ自分の心情が言語化されて、より強固になったように思います

 

こうやってローカルな場所に足繁く通っていても、毎回何かしら発見があって

それは多分、その場所のお陰だという面もあれば、自分の好奇心とマッチしているという面もあると思います

興味がない人が行っても何かを発見することはできないでしょうから

 

そういう意味で、僕の好奇心とそれを満たすための行動がマッチしているのだと思います。こんなに幸せなことはありません。

 

 

先ほど「天邪鬼」という言葉を書きましたが、

この言葉を使う時、いつも亡くなった祖父を思い出します

祖父のメールアドレスが「amanojaku」だったんですね

 

メールアドレスにふさわしく、常に「他人と違うことをしてやろう」という意識を持っている人だったように思います

僕も祖父に似てそんな気持ちを持っているように思います

ちょっとひねくれていて、みんなが右を向いたら左を向きたくなるような、そんな気持ちです。その行動に価値がないとしても、してしまうような性格です。

 

厳密にいえば、「価値がないのにしている」ということに気づけたのは最近です

前は何かをするときに「これは意味があるのか?」とか「正解なのか?」とか考えていましたが、最近は「何が楽しいのか?」を中心に行動するようになりました

そこに価値があるかどうかは関係がないと思うし、楽しいと思うことに価値があるといまは思えています

 

明日はFuenteの図書室に行ってこようと思います